INTERVIEW06
ブランド統括BRANDING ROOM
おしぼりの魅力を
日本中、世界中へ。
ブランド統括室 室長
唐沢 志乃
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働くことの楽しさを
この会社が教えてくれた。
21年も勤め続けるとは、自分でも思っていませんでしたね。若い頃の私は社会経験も少なく、何の資格も技術も持っていませんでした。できることといえば、車の運転くらい。27歳の時にシングルマザーとなり、5歳の子どものためにもなんとか働いて稼がなくてはと、FSXのタオル包装場で働いていた叔母を頼ったことがきっかけで働くことになりました。最初の配属先は叔母と同じ包装場です。ブランド統括室で商品の広報担当になっている未来なんて、その時はまったく想像できませんでしたね。というより、当時のFSXにそんな部署はありませんでした(笑)。
その後、総務に異動となり、PCの使い方を一から教わり、営業事務に異動してからはECサイトの立ち上げにも関わらせてもらいました。新しい仕事に挑戦し、仕事のスキルが増えるたび、自分の働きかけによって売上が上がるたび、とてもうれしくて。何者でもなかった私に働く楽しさを教えてくれたのは、FSXでした。
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「やりたい」の一声で
広報を担当することに。
広報担当の仕事が本格的にスタートしたのは2013年のこと。営業事務としてECサイトを運営していた時にSNSの発信を始めたら、もっと自社の商品を世の中に広めたいと思うようになったのです。その想いを社長の藤波に伝えると「じゃあ、広報業務もやってみなよ!」と即座に返ってきました。この辺のスピード感は中小企業ならではだと思います。そして、初めて自ら「やってみたい!」と感じた業務に携わるようになって、気づくともう10年。包装場にいた時に感じていた、おしぼりをつくる社員の一生懸命さ、丁寧な手仕事。そして、FSXのおしぼりのクオリティの高さ。私たちしか知らないおしぼりの魅力やFSXというブランドを、日本だけでなく、世界に広めることが、私の使命になりました。
商品のブランド管理から新商品のパッケージ制作や広告制作、メディア対応など、FSXと名のつくもののコミュニケーション全般を管理するのが、ブランド統括室の仕事。一般的な会社の広報の仕事と比べても、幅広い仕事を任されていると思います。新商品の企画から携わり、世の中に発信していくところまでを担当してみると、反応があった時のうれしさもひとしお。SNSなどで私たちのおしぼりを使ってくれた人の高評価の投稿などを見つけると、まるで自分のことをほめられているようなくすぐったい気持ちになりますね。
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商品、会社、業界を
盛り上げていく。
ちなみに、FSXでは新商品の開発などは各部署からのメンバーで構成されるプロジェクトチームで行います。ブランド統括室の私は打ち合わせの進行役を担ったり、意見の調整、取りまとめを行ったり。FSXの社員はみんなおしぼりが大好きだから、意見がぶつかることもありますが、どの意見もブランド統括室にとっては重要な情報の一つです。だから、さまざまな意見を聞き、最適なコミュニケーションを考えることが好きな人には向いている仕事かもしれません。
また、ブランド統括室では商品や会社の枠を超えて、おしぼり業界そのもののコミュニケーションにも力を入れています。会社の従業員が着るユニフォームをかっこよくしたり、配送車のデザインにこだわったり、この産業に関わる人の見え方や働き方に少しでも良い影響を与えることができればと考えています。
さらに、現在は海外との新たなコミュニケーションにも挑戦中です。「Oshibori」を世界共通語にすることです。おしぼりを英訳すると「Wet towel」ですが、FSXが提供しているのはただの濡れたタオルではなく、日本が誇るおもてなしの文化。おしぼりの魅力を、FSXの魅力を、世界中に広めていきたいと思います。