たった1本のおしぼりの中に、緊張をほぐし、疲れを癒し、人を元気にする力が宿っています。暑い日に冷たいおしぼりを、寒い日に温かいおしぼりを手渡すだけで、相手の体だけでなく、心までも喜ばせる力を持っています。日本人のおもてなしの精神が詰まったおしぼり。その始まりは古く、一説には平安時代とも、江戸時代とも言われています。江戸時代には各地の旅籠が水桶と手ぬぐいを用意し、旅人の疲れを癒したそうです。
当社は、そうしたおしぼりの力を信じ、東京都国立市を本拠地とし、1967年に貸しおしぼり業の「藤波タオルサービス」として創業しました。創立50年を機に、次代の50年を見据えて、成長による「遠心力」と組織の「求心力」を再定義するため、社名を「FSX株式会社」と一新しています。
私達が目指している事は、祖業のおしぼりを主軸に、おしぼり本来が持っている手指衛生やホスピタリティーに新しい価値をさらに創造していく事、そして新しい用途や市場を国内・外に開拓する事です。日本ならではのおしぼり文化に、新しいテクノロジーやデザイン、サイエンスを掛け合わせ、時代にあった新しいカルチャーとして再定義し、おしぼりの可能性を広げていきます。
今後も、おもてなしの表現を通じて感動を創造する“製造サービス業”として、国内のおしぼり産業に貢献していくとともに、海外にも通じるおしぼりのグローバル企業を目指して社員一丸となって取り組んでまいります。
FSX株式会社
代表取締役社長 兼 最高経営責任者
藤波 克之
<略歴>
1974年生まれ。法政大学社会学部応用経済学科卒。NTTGroup 勤務を経て、2004年に前身となる株式会社藤波タオルサービスへ入社。09年に代表取締役専務に就任し、13年9月より現職。
23年3月横浜薬科大学大学院薬学研究科 薬科学修士課程修了。
ファミリー・ビジネス・ネットワーク・ジャパン 理事